今回は宮島競艇場の特徴やデータ、傾向について詳しく掘り下げて解説していきます。
宮島といえば日本三景のひとつ、厳島神社が有名な広島県廿日市市にある競艇場です。
宮島競艇場のスタンドからは厳島神社の鳥居や瀬戸内海を行き交うフェリーを望め、絶景を楽しめるのも一つのポイントです。
次項から宮島競艇場の特徴について解説していきます。
宮島競艇場の基本情報
宮島競艇場の概要
広島県廿日市市、日本三景・世界遺産に登録されている厳島神社(宮島)の対岸に建てられているのが宮島競艇場です。
比較的インコースが強い水面で、1コース1着率は58.8%。入着率は81.9%と高めの数値になっています。(2020/5/1~2021/4/30集計)
同じ、瀬戸内海を水面としている児島競艇場と似た傾向があり、潮位差の影響を強く受け満潮時にはインコースが成績をあげる特色があります。
マスコットキャラクターは猿をモチーフとした「モンタくん」と「モミジ」ちゃん。
宮島に多く生息する猿が採用されており、広報活動やファンサービスを主に活動しておりイベント時には着ぐるみ姿で練り歩いてる姿をよく見かけます。
名前は安直ですが、サービス精神旺盛なので家族で宮島競艇場に行っても楽しませてくれるキャラクターです。
宮島競艇場の水面・特徴
コース形状
(引用:ボートレース宮島公式サイト-競争水面)
パッと見ても、振り幅が大きく感じますね。
スタート地点コース幅55m、第1ターンマークコース幅40mと振り幅は15mもあり非常にセンター勢が攻めやすいコースになっています。
但し、第1ターンマークコース幅40mはそこまで狭くないため、インコースでも十分攻めれる幅となっており1コース1着率・入着率共に高めに推移しています。
2マーク側ではピットから110mと標準的ですが、斜めピットを採用しており、隊列は乱れやすい傾向があります。
水面・風の特徴
水質
下関競艇場・児島競艇場・徳山競艇場・丸亀競艇場と同じく、瀬戸内海を利用した競争水面で水質は勿論「海水」です。
瀬戸内海に面した競艇場は干満差による水位の変化が大きく、例によって宮島競艇場もその一つになります。
・満潮時には1マーク側では捲った艇が流れやすく、イン逃げや差しに展開が向く。
・干潮時には1マーク側を全速旋回しやすく、捲り展開が増える。向かい風だと更に○。
。干潮時、捲り展開を突いた、捲り差しも増加傾向の為、選手のタイプや腕には注意したい。
簡単にまとめると上記の特徴があります。
満潮時には追潮となり、イン有利。干潮時には向潮でアウトコースが有利となります。
宮島競艇場は特に干満差の影響が強く、干潮時には静かな水面ですが満潮時になるとうねりが発生しやすく難水面となり時間帯によって傾向がガラリ一変する事もあります。
また、干満差の影響でスタート地点での選手の目線が大きく変わるためスタートが難しい競艇場として知られ、慎重スタートが多くフライング・踏み込んだスタートは少なめな事がインコース優勢のデータの一助となっています。
風の特徴
瀬戸内海に面しており風が吹きやすい地理条件となっており、年間の9割以上で風が発生。
風向きは変わりやすく、一日の中でも風向きが180度一変することも多い。
毎レース、風向き・風速の確認は水面状況と併せて必須です。
宮島競艇場ではその変わりやすい風向きから時季的な傾向は少なめですが、冬場は追い風・夏場は向かい風がやや増加するので覚えておくと良いでしょう。
・追い風1~3mまでは行き足がつきやすくスローのインコースが有利
・追い風4m↑からは1マークで流れやすくなり差し有利。
・向かい風1~3mまでは行き足付きやすいダッシュ勢が有利。
・向かい風4m↑からは波乱の展開。センター・ダッシュが有利で4コースの1着率が上昇
一般的な競艇場の風向き・風速のセオリーは宮島競艇場でも当てはまります。
特に、水位の高い満潮時には強く風傾向も現れるのでセオリーに当てはめて予想に活かせればと思います。
コース別入着率(直近3ヶ月のデータ)
コース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
1 | 59.4 | 16.5 | 9.1 | 5.3 | 5.9 | 3.5 |
2 | 11.9 | 26.2 | 21.2 | 18.0 | 11.6 | 10.9 |
3 | 11.9 | 22.1 | 20.9 | 16.2 | 15.2 | 13.4 |
4 | 10.0 | 16.3 | 19.5 | 18.3 | 18.1 | 17.4 |
5 | 6.8 | 13.7 | 17.5 | 21.9 | 23.0 | 16.8 |
6 | 1.2 | 6.2 | 12.9 | 21.4 | 25.6 | 32.5 |
.1(集計期間:2021/2/1~2021/4/30 単位:%)
・2・3・4コースは1着率に差は少なく、展開次第でセンター勢まではチャンスがある数値。
コース別決まり手
コース | 逃げ | 捲り | 差し | 捲り差し | 抜き | 恵まれ |
1 | 95.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 4.3 | 0.0 |
2 | 0.0 | 18.9 | 67.0 | 0.0 | 11.3 | 2.5 |
3 | 0.0 | 39.7 | 15.3 | 37.1 | 5.1 | 2.5 |
4 | 0.0 | 46.9 | 12.1 | 19.6 | 21.2 | 0.0 |
5 | 0.0 | 24.4 | 4.4 | 55.5 | 11.1 | 4.4 |
6 | 0.0 | 37.5 | 0.0 | 50.0 | 12.5 | 0.0 |
(集計期間:2021/2/1~2021/4/30 単位:%)
・スタート難な分、凹む選手がいるかがキモとなっている。
枠番別コース取得率
コース | 1コース | 2コース | 3コース | 4コース | 5コース | 6コース |
1 | 99.3 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
2 | 0.1 | 91.6 | 6.9 | 0.7 | 0.4 | 0.0 |
3 | 0.0 | 1.9 | 88.5 | 7.5 | 1.9 | 0.0 |
4 | 0.3 | 1.3 | 1.8 | 85.6 | 9.0 | 1.8 |
5 | 0.1 | 2.1 | 1.0 | 3.3 | 79.7 | 13.5 |
6 | 0.0 | 2.8 | 1.9 | 2.8 | 8.8 | 83.4 |
(集計期間:2021/1/1~2021/3/31 単位:%)
春季のコース別入着率
コース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
1 | 59.4 | 14.9 | 8.6 | 7.5 | 4.7 | 4.7 |
2 | 11.4 | 25.9 | 19.3 | 16.8 | 13.5 | 12.8 |
3 | 12.2 | 23.8 | 19.9 | 17.7 | 14.6 | 11.4 |
4 | 10.9 | 16.7 | 21.3 | 19.1 | 17.7 | 14.1 |
5 | 4.6 | 14.0 | 20.1 | 20.1 | 23.7 | 17.1 |
6 | 3.0 | 6.0 | 12.4 | 20.1 | 25.1 | 33.1 |
(集計期間:2020/03/01~2020/05/31 単位:%)
・3コースの成績が良く、2コースよりも1着率は高い。
夏季のコース別入着率
コース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
1 | 58.3 | 15.0 | 7.5 | 6.0 | 5.7 | 7.3 |
2 | 11.2 | 27.8 | 18.8 | 17.2 | 12.0 | 12.7 |
3 | 12.6 | 22.8 | 19.6 | 17.1 | 16.2 | 11.5 |
4 | 10.8 | 15.9 | 21.7 | 21.7 | 16.9 | 12.7 |
5 | 5.9 | 12.8 | 19.2 | 21.3 | 22.7 | 17.8 |
6 | 2.2 | 7.1 | 14.8 | 17.4 | 25.6 | 32.6 |
(集計期間:2020/06/01~2020/08/31 単位:%)
・引き続き3コースは成績が良く、4コース成績も優秀。
秋季のコース別入着率
コース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
1 | 60.1 | 14.3 | 5.7 | 9.0 | 5.9 | 4.8 |
2 | 11.8 | 28.5 | 20.4 | 15.8 | 10.1 | 13.1 |
3 | 12.5 | 21.4 | 24.5 | 13.4 | 14.3 | 13.6 |
4 | 9.7 | 17.1 | 19.1 | 22.6 | 19.5 | 11.7 |
5 | 4.4 | 12.5 | 15.8 | 22.5 | 22.2 | 22.2 |
6 | 1.7 | 6.7 | 15.2 | 17.4 | 27.5 | 31.1 |
(集計期間:2020/09/01~2020/11/30 単位:%)
・1コースの1着率は年間で最も高く、2・3コースが続く形でイン優勢。
冬季のコース別入着率
コース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 |
1 | 57.8 | 17.3 | 9.7 | 6.9 | 4.6 | 3.4 |
2 | 13.2 | 26.2 | 21.3 | 14.7 | 13.5 | 10.8 |
3 | 12.5 | 22.7 | 19.7 | 17.7 | 15.1 | 12.1 |
4 | 10.7 | 16.7 | 21.2 | 19.1 | 16.5 | 15.5 |
5 | 5.6 | 10.1 | 16.4 | 23.6 | 25.2 | 18.8 |
6 | 1.7 | 8.3 | 13.1 | 19.2 | 24.1 | 33.3 |
(集計期間:2020/12/01~2021/02/28 単位:%)
・追い風が強くなる時季のため、2コースの成績が上昇。
配当データ
~999円 | 19.3% |
1,000円~1,999円 | 23.8% |
2,000円~2,999円 | 12.4% |
3,000円~4,999円 | 13.2% |
5,000円~9,999円 | 12.4% |
10,000円~9,9999円 | 18.2% |
100,000円~ | 0.4% |
まとめ
今回は特徴やデータを基に掘り下げて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
まとめると宮島競艇場は、
・1コースの1着率は平均より高く、インコース優勢!
・干満差の影響大!満潮時はイン有利が加速!
・配当分布が特殊で、万舟率は高め!
競艇場名 | 水質 | 風の強さ | 各競艇場の主な特徴 |
桐生 | 淡水 | 普通 | 冬~春は「赤城おろし」が吹き水面が荒れやすい 夏場は穏やかな水面でまくりが決まりやすい。 |
戸田 | 淡水 | 弱い | 水面は年中を通して穏やかだが、コース形式上3コースやカドが有利1号艇の一着率は全国でワーストの所謂「まくり水面」 |
江戸川 | 汽水 | 強い | 強い河口付近に設営されているため全国屈指の難水面。 干満差や風の影響も受けやすく玄人向け |
平和島 | 海水 | 強い | スタンドと1マークまでの幅が狭く1号艇の1着率は最低クラスに低い潮の満ち引きや強いビル風が吹くなど荒れ要素 |
多摩川 | 淡水 | 普通 | 「日本一の静水面」といわれており非常に穏やかな水面。 どの艇が勝ってもおかしくないデータになっており時折高配当も |
浜名湖 | 汽水 | 強い | 全国最大級の水面面積。季節によって風向きが激しく変化する特徴。買い方には工夫は必要で配当は全国的にみても平均辺り。 |
蒲郡 | 汽水 | 普通 | 1マークのバック側が全国一番広く、豪快なターンや展開が見もの。クセは少ないため実力差は強く出る傾向で、配当は平均的。 |
常滑 | 海水 | 強い | 向かい風方向から強い風が吹くことが多く、フライング率が高い。2マークでの逆転も多々あり、中穴配当も出やすい印象 |
津 | 汽水 | 強い | 水面自体は特徴がなく走りやすい形状だが、夏場は季節風、冬場は鈴鹿山脈からの吹き下ろしと強風時には超高配当も。 |
三国 | 淡水 | 強い | 一年を通してスタート地点に強めの追い風が吹く。 そのため、インが主導権を握る傾向が強いが配当は平均的。 |
びわこ | 淡水 | 普通 | 標高が高く気圧が低い影響でダッシュ勢の活躍が目立つ。春~夏は沖から強い風が吹くこともあり、荒れる要素に。住之江淡水弱い |
住之江 | 淡水 | 弱い | 基本はイン有利の水面だが、2マーク付近では強烈な波が発生することが有り、ここでの逆転もしばしば。 |
尼崎 | 淡水 | 普通 | 多摩川と並んで非常に穏やかな静水面。 追い風が吹きやすいこともありイン有利な傾向で堅い決着が多い |
児島 | 海水 | 普通 | 干満差の影響を大きく受けるコースで、満潮時にはイン有利、干潮時にはまくりが決まりやすい傾向。椛島アナの実況が熱い |
丸亀 | 海水 | 強い | 年中風が吹きやすい競艇場、向かい風時にはセンター勢が好成績! |
宮島 | 海水 | 普通 | 干満差が激しく、スタートの難所と言われるほど。走りなれた選手が結果を残す事が多く、当地勝率には注目。徳山海水普通 |
徳山 | 海水 | 普通 | 1号艇の一着率が非常に高く、インコース全体の入着率も高いため固い決着が多い。その分買い方の難易度は高め |
下関 | 海水 | 普通 | 基本的にはインが有利な水面。 しかし横風が強く吹く事が多々あり、高配当が飛び出る場面も。 |
鳴門 | 海水 | 普通 | 防波堤の影響で潮の流れは穏やか。どのコースからも勝負になり、豪快なまくりが決まる場面も多々 |
若松 | 海水 | 強い | 干満差は少ないが、多方面から強い風が吹くことが多いため2マークでの逆転がよく起こり、中穴配当がよく飛び出す印象。 |
芦屋 | 淡水 | 強い | 風も追い風方向に吹くことが多く、水面も穏やかで全国屈指のイン勝率を誇る。インの信頼度が高い為、人気の選手が飛ぶと思わぬ高配当も。 |
福岡 | 汽水 | 強い | 1マークに発生するうねりの影響が顕著に現れ、ダッシュの助走距離も短いコースのため捲り型の選手に厳しい水面で差しの上手な選手が狙い目。 |
唐津 | 淡水 | 強い | 風が強く吹くことが多い競艇場で、風向きも変わりやすく午前と午後とで別物になることもしばしば。中穴配当が出やすい印象。大村海水普通 |
大村 | 海水 | 普通 | インの勝率が全国で1番といっていいほど高く、堅い決着になりやすい。 番組の構成で荒れる要素は含むが、基本はイン信頼。 |