平和島競艇場(ボートレース場)を攻略!水面・水質・風向き・コース形状・季節ごとのコース別入着率・枠なり進入率・決まり手など各データを徹底解説!

今回は平和島競艇場の特徴やデータ、傾向等を詳しく掘り下げてみていきます。

東京に設置された競艇場の中では最も1コース1着率の低い競艇場。

ビル風が生む強風や、インコースに不利なコース形状で高配当もポンポン飛び出し、売上も全国8位で人気の競艇場になります。

インコースが弱い理由が顕著に現れる競艇場になりますので、理解を深めて予想の参考になればと思います。

平和島競艇場の基本情報

平和島競艇場の基本情報

所在地
東京都大田区平和島1丁目1−1

公式サイト
ボートレース平和島・オフィシャルサイト

レース映像
平和島レースライブ

開催時期
年間通して通常開催(月間約2~3開催)

モーター交換時期
6月

 

平和島競艇場の概要

「ピースター(P☆STAR)」くん(?)

予想の難しさは全国でも指折り。

1コースの1着率もワーストクラスに悪く、6コース1着率は全国トップと聞いただけでも一筋縄にいかなさそうな競艇場

その理由はコースの形状や、周辺の建物から発生するビル風、海水を使用した水面で干満差の影響を受ける等、様々な要素が組み合わさってレースに関係してきており、クセの強さの一助になっています。

公式マスコットキャラクターは「ピースター(P☆STAR)」くん(?)

性別は不詳で、クジラがモチーフとなっており「平和=ピース」が名前の一部となっている。半目のクジラ。かわいい。

他の競艇場で使えるセオリーがここでは通用しない!ということもあり、予想を難しくさせる部分にもなりますが、ここだから使えるセオリーもあるので次項で掘り下げて見ていきましょう。

平和島艇場の水面・特徴

コース形状

平和島艇場の水面・特徴

(引用:平和島ボートレースオフィシャルサイト-水面図)

パッと見てわかるほど、第1ターンマークにむけてスタンド側のコース幅が狭くなっていっているのが分かりますね。

その1ターンマークのコース幅は37mと戸田競艇場と同じコース幅になっており全国で1番狭い幅。大時計前コース幅も49mとなっていることから、インコースは自然と斜めに走る形状で不利なのも戸田競艇場と似ている部分といえます

前述、スタンド側が狭い分、バックストレッチ側には81mと十分な距離をとっており、2ターンマークに向けてしっかり握れる形状となっています。

それに加えて、第2ターンマークのスタンド側の距離は62mと短めで、安全防止策としてバックストレッチ側での斜行による締め付けを厳しく取り締まっている事も合わさり、2ターンマークでの逆転・抜きが非常に多め。

以上のことから、内側の艇は特にスタートが大事。また、差しに回った艇はスタンド側でも強気に握っていける分、2マーク逆転も多くなり2・4・6コースの成績がよくなっています。

水面・風の特徴

水質

東京湾近くに位置し、京浜運河の河口横に建てられた競艇場の為、水質は「海水」。

海と近くの競艇場のため、潮の満ち引きによる干満差の影響を受けはするが比較的少なめ。これは京浜運河を挟んでいる分かと思われます。

もちろん、潮の具合として「大潮」「中潮」「小潮」などの潮汐も把握しておきたい部分ですね。

また平和島競艇場では干満差の影響から1ターンマーク付近では満潮時に「うねり」が発生します。

運河を経由して設置されている分、他のうねりが発生する競艇場に比べると影響自体は少なめではありますが、このうねりが大潮時と重なるとレースに影響与えるようになります。

・うねり発生時には艇が外側に流れやすくなる。

・そのため、1コースの逃げや2コースの差しが決まりやすくなる。

インコースが弱い平和島競艇場ですが、うねりが発生する時間帯にはインコース勝率が高まる傾向にあり、そうなるとイン逃げ万舟が出る場面もよく見かけます。

とはいえ、そのインコースもコース形状上不利なのは変わらず、予想もつかない展開になることも…

水質自体には特徴は強く現れない競艇場ではありますが、うねりが発生することは頭にいれておくといいかもしれないです。

風の特徴

平和島競艇場では強く風が吹くことが多い傾向があります。

周辺に設置された建物からの「ビル風」、海近くに位置するため「季節風」の主に二種類によるもので、風の強弱や向きが定まりにくいのも特徴です。

レースごとに風向きや風量も変わる事も多く、レース直前の風は要チェック。

平和島オフィシャルサイトのレースライブではリアルタイムで風向き・風量、他にも波高や天候・気温も表示してくれているので、参考にした方が良さそうですね。

ボートレース平和島オフィシャルサイト-レースライブ&競技情報

平和島競艇場のデータ

コース別入着率

コース 1着 2着 3着 4着 5着 6着
1 43.3 21.5 10.3 11.6 7.0 6.0
2 21.7 24.2 16.3 14.0 14.0 9.5
3 13.3 20.2 17.7 16.4 17.5 14.7
4 11.3 16.7 20.2 18.4 18.2 14.9
5 9.0 12.1 19.7 21.0 19.7 18.1
6 2.9 6.9 17.4 19.9 23.8 28.9

(集計期間:2021/1/1~2021/3/31 単位:%)

・冬季に集計されたにも関わらず1コース1着率43.3%はかなり低い数値(全国平均53.7%)
6コース1着率は全国的にみてかなり高い値。他競艇場の二倍近くに。

 

コース別決まり手

コース 逃げ 捲り 差し 捲り差し 抜き 恵まれ
1 94.2 0.0 0.0 0.0 5.7 0.0
2 0.0 21.9 67.6 0.0 9.5 0.9
3 0.0 51.5 14.0 25.0 7.8 1.5
4 0.0 29.0 27.2 27.2 9.0 7.2
5 0.0 27.2 13.6 45.4 11.3 2.2
6 0.0 42.8 7.1 42.8 0.0 7.1

(集計期間:2021/1/1~2021/3/31 単位:%)

注目したい部分は抜き割合の多さ。全国トップクラスの抜き率を誇る。

 

枠番別コース取得率

コース 1コース 2コース 3コース 4コース 5コース 6コース
1 99.1 0.2 0.2 0.0 0.0 0.4
2 0.8 96.1 2.6 0.0 0.2 0.2
3 0.0 1.4 93.0 4.2 0.6 0.6
4 0.2 1.0 2.0 86.7 5.0 4.8
5 0.0 0.8 0.2 7.3 79.3 12.2
6 0.5 0.6 2.0 1.6 15.4 80.2

(集計期間:2021/1/1~2021/3/31 単位:%)

・基本はインコースに入るメリットも少ないため、枠なり進入が基本。4コースまでなら入れ替わりも。

 

春季のコース別入着率

コース 1着 2着 3着 4着 5着 6着
1 45.8 21.8 9.9 8.2 8.6 5.5
2 17.3 22.6 16.4 15.6 14.3 13.4
3 13.3 20.9 20.2 19.7 12.9 12.7
4 12.1 15.1 20.1 16.0 18.8 17.7
5 9.1 12.1 16.4 22.3 20.1 19.7
6 3.5 8.6 18.2 19.1 25.4 24.9

(集計期間:2020/03/01~2020/05/31 単位:%)

・他の競艇場と比較しても6コース1着率入着率は非常に高く、平均の二倍超。

 

夏季のコース別入着率

コース 1着 2着 3着 4着 5着 6着
1 44.0 20.7 11.7 10.0 8.2 5.1
2 18.5 24.8 17.9 13.7 13.3 11.5
3 16.1 17.8 18.4 16.1 15.7 15.5
4 12.9 18.9 17.0 19.9 17.0 13.9
5 6.1 12.7 17.4 18.8 24.8 19.9
6 3.2 5.9 18.5 22.0 20.7 29.4

(集計期間:2020/06/01~2020/08/31 単位:%)

・季節ごとの値では、1コース1着率が最も低いが入着率はそこそこ。

 

秋季のコース別入着率

コース 1着 2着 3着 4着 5着 6着
1 47.2 17.9 10.5 7.4 9.8 6.9
2 15.0 25.8 17.2 14.6 15.0 12.3
3 13.8 18.1 18.6 20.3 15.5 13.5
4 12.3 16.7 19.6 17.0 18.1 16.0
5 9.3 14.5 19.2 19.7 20.3 16.7
6 3.7 8.4 16.1 22.0 21.6 27.8

(集計期間:2020/09/01~2020/11/30 単位:%)

・一年を通して1コース1着率が最も高いが、微差。

冬季のコース別入着率

コース 1着 2着 3着 4着 5着 6着
1 46.8 19.0 8.4 11.2 7.5 6.7
2 19.5 24.8 15.5 15.7 16.8 7.4
3 15.0 19.4 16.7 15.4 16.7 16.7
4 9.7 18.8 22.1 17.1 16.3 15.7
5 7.6 13.0 20.7 21.7 17.3 19.4
6 2.7 6.4 18.3 20.2 26.2 26.0

(集計期間:2020/12/01~2021/02/28 単位:%)

・他の季節に比べて、インコースの入着率が高め。勝負に出る分3着率は下がる傾向。

 

まとめ

今回は特徴やデータを基に掘り下げて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

まとめると平和島競艇場は、

・コース形状からインコースは不利!ただし満潮時のうねりには注意したい。

・風の強弱、方向はレース前に要確認!

・6コース1着率が非常に高く、入着率も高め!

全国トップクラスにインコースの勝率は低い一方、6コースの成績は全国でも抜けて良績。
その一助となっているのがコース形状と定まらない風で、特に風向き・風量には最新の注意を払いたいですね。
高配当が出やすい競艇場で、少点数に厚く貼らずとも広く浅く買っても勝負が出来る競艇場で、思わぬ高配当が飛び出ることからも人気の高い競艇場となっています。

平和島競艇場に関しては以上となりますが、他の競艇場についてもまとめているため良ければご覧になってみてください。

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競艇場名 水質 風の強さ 各競艇場の主な特徴
桐生 淡水 普通 冬~春は「赤城おろし」が吹き水面が荒れやすい
夏場は穏やかな水面でまくりが決まりやすい。
戸田 淡水 弱い 面は年中を通して穏やかだが、コース形式上3コースやカドが有利1号艇の一着率は全国でワーストの所謂「まくり水面」
江戸川 汽水 強い 強い河口付近に設営されているため全国屈指の難水面
干満差や風の影響も受けやすく玄人向け
平和島 海水 強い スタンドと1マークまでの幅が狭く1号艇の1着率は最低クラスに低い潮の満ち引きや強いビル風が吹くなど荒れ要素
多摩川 淡水 普通 「日本一の静水面」といわれており非常に穏やかな水面。
どの艇が勝ってもおかしくないデータになっており時折高配当も
浜名湖 汽水 強い 全国最大級の水面面積。季節によって風向きが激しく変化する特徴。買い方には工夫は必要で配当は全国的にみても平均辺り
蒲郡 汽水 普通 1マークのバック側が全国一番広く、豪快なターンや展開が見もの。クセは少ないため実力差は強く出る傾向で、配当は平均的
常滑 海水 強い 向かい風方向から強い風が吹くことが多く、フライング率が高い。2マークでの逆転も多々あり、中穴配当も出やすい印象
汽水 強い 水面自体は特徴がなく走りやすい形状だが、夏場は季節風、冬場は鈴鹿山脈からの吹き下ろしと強風時には超高配当も。
三国 淡水 強い 一年を通してスタート地点に強めの追い風が吹く。
そのため、インが主導権を握る傾向が強いが配当は平均的。
びわこ 淡水 普通 標高が高く気圧が低い影響でダッシュ勢の活躍が目立つ。春~夏は沖から強い風が吹くこともあり、荒れる要素に。住之江淡水弱い
住之江 淡水 弱い 基本はイン有利の水面だが、2マーク付近では強烈な波が発生することが有り、ここでの逆転もしばしば。
尼崎 淡水 普通 多摩川と並んで非常に穏やかな静水面。
追い風が吹きやすいこともありイン有利な傾向で堅い決着が多い
児島 海水 普通 干満差の影響を大きく受けるコースで、満潮時にはイン有利、干潮時にはまくりが決まりやすい傾向。椛島アナの実況が熱い
丸亀 海水 強い 年中風が吹きやすい競艇場、向かい風時にはセンター勢が好成績!
宮島 海水 普通 干満差が激しく、スタートの難所と言われるほど。走りなれた選手が結果を残す事が多く、当地勝率には注目。徳山海水普通
徳山 海水 普通 1号艇の一着率が非常に高く、インコース全体の入着率も高いため固い決着が多い。その分買い方の難易度は高め
下関 海水 普通 基本的にはインが有利な水面。
しかし横風が強く吹く事が多々あり、高配当が飛び出る場面も。
鳴門 海水 普通 防波堤の影響で潮の流れは穏やか。どのコースからも勝負になり、豪快なまくりが決まる場面も多々
若松 海水 強い 干満差は少ないが、多方面から強い風が吹くことが多いため2マークでの逆転がよく起こり、中穴配当がよく飛び出す印象。
芦屋 淡水 強い 風も追い風方向に吹くことが多く、水面も穏やかで全国屈指のイン勝率を誇る。インの信頼度が高い為、人気の選手が飛ぶと思わぬ高配当も。
福岡 汽水 強い 1マークに発生するうねりの影響が顕著に現れ、ダッシュの助走距離も短いコースのため捲り型の選手に厳しい水面で差しの上手な選手が狙い目。
唐津 淡水 強い 風が強く吹くことが多い競艇場で、風向きも変わりやすく午前と午後とで別物になることもしばしば。中穴配当が出やすい印象。大村海水普通
大村 海水 普通 インの勝率が全国で1番といっていいほど高く、堅い決着になりやすい。
番組の構成で荒れる要素は含むが、基本はイン信頼。